2015-01-01から1年間の記事一覧

倶舎論(1)

今、倶舎論の勉強を初めています。以前世間品から勉強して、8品まで勉強しましたが、最初の1章、2章が勉強できていなかったので再度勉強しなおしております。 倶舎論には大乗仏教に通じる内容も出てくるので、とても勉強していて面白いです。ここでは、講義…

住職が殺人罪で逮捕の件

最近、この問題がニュースになっていました。個人的にお寺さんを非難するつもりはないですが、この問題の根深さだけを指摘したいと思います。ちまたの情報が正しいとしたらとして話しを書いてみますが、一見とても良い住職さんで檀家の人に「後生はない」と…

龍樹、空の論理と菩薩の道 (4)

不生不滅・不常不断・不一不異・不来不去の八不中道、または不生の縁起についてですが、これには枕詞が省略されています。 それを瓜生津龍真さんは、94ページに 生滅を離れている、すなわちものは実体として生ずるのでも滅するのでもない、という次第をもっ…

龍樹、空の論理と菩薩の道 (3)

P73の⑤のバイダルヤ論の説明で、ニヤーヤ学派は、本書の冒頭に列挙される十六の範疇をもって、その体系を総括する。『ニヤーヤ・スートラ(正理経)』第1章は十六範疇の説明である。ナーガルジュナはこれらの範疇を、ニヤーヤ学派の定義をかなり引用しながら…

龍樹、空の論理と菩薩の道 (2)

P31に、浄土の黄金の表現はクシャーナ王朝時代にローマから大量の金が入ってきたことが影響しているという説明があります。 これは藤田宏達氏の薫陶を受けたのではないかと疑われる記述ですね。藤田宏達氏は浄土信仰を土着信仰などに起源を探そうといろいろ…

龍樹、空の論理と菩薩の道 (1)

最近、瓜生津輶真さんが亡くなられたことを聞きました。瓜生津輶真さんは、法城寺の住職さんだった方で、瑞剱先生とご縁のある方でした。瓜生津隆英和上の百回忌の際に、お話を聞くことができました。龍樹菩薩の文献などいわゆる中観学の研究で大変権威のあ…

最近、那須行英さんのCDを聞いています

那須行英さんの説法CDがあったので購入して聞いています。「すねいる」というところから購入できます。Amazonでも売っていますが、すねいるのHPの方がいくらか安かったように記憶しています。那須行英さんは瑞剱先生のお弟子さんですが、私の先生よりも早く…

現代語訳「恵信尼からの手紙」を読んで

今、恵信尼文書について書いた本、現代語訳「恵信尼からの手紙」を読んでいます。ここでも書いてあるのですが、当時は流罪になった人の奥さんも同行することが通例だったようで恵信尼さまは親鸞聖人が新潟流罪の際に一緒に新潟に同行したとありますね。他に…

人間親鸞聖人ではなく、親鸞聖人の法身にまみえるべき

果たして、私たちはどういうように聖人と向き合うべきでしょうか。難思の弘誓は難度海を度する大船 無碍の光明は無明の闇を破する恵日なりこれは聖人の全身であります。親鸞聖人が残されたお言葉、それこそが聖人の法身なのであって、それをいつも拝読してい…

明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうざいます。 このブログを見てくださっている皆さま、昨年はいろいろお世話になりました。今年は新しい一歩を歩み出したいと思っています。 今年中に得度することが目標です。息子は3歳5ヶ月、いつもおつとめを一緒にしていますが、最近…