帯状疱疹を患いました:(

帯状疱疹を患いました。中国医学ではこの病気の原因は毒素が体にたまったからだと言いますが、仏教学的には、業報だといいますね。いずれにせよ相当悪いことをしてきたんだろうなぁと。。。

西洋医学では、この病気は、水疱瘡を患ったことがある人は、水疱瘡が治っても脊髄などの神経にウィルスが潜伏しておりますから、年齢に関係なくストレスなどで免疫力が落ちたときに起きるということです。特に50歳以降に多い病気です。

帯状疱疹のできる場所で痛感は異なるようで、個人差が大きい病気です。軽い症状の方もいらっしゃいますが、私などはかなり痛い方ですね。帯状疱疹後神経痛というのになると長い期間苦しむようです。

神経にダメージがあるために痛むので、帯状疱疹の痛みを治すには神経の修復が必要で神経の修復には血液が必要なため、血行がよくなることが大切とのことです。だから暖かくするなど気を使う必要があります。この修復には、西洋医学では神経ブロック注射という麻酔注射を行う方法があります。私はこれとは別に少々漢方薬を試してみようかと思っています。

ちなみに、帯状疱疹はウィルスによるので、ワクチンがあって(水疱瘡ワクチンと同じもの)、それにより免疫力をあげることができるとのことです。50歳以上でストレスの多い方にはワクチン接種をおすすめします。なってからでは辛いですから。有料でだいたい1万円とのことです。

簡単に私の治療履歴を書いておきます。同じ病気になった方は参考にしてください。

帯状疱疹はストレスが過度にあった日から、1週間後くらいに発症するといいます。私の場合、非常に疲れて何度もフラフラと倒れそうになった日(3月5日)がありました。それから、1週間後(3月12日頃)に発症しています。
・最初は肌の鈍痛という形でした。背中のキリに刺されたような鈍痛があったのと胸に鈍痛が出てきました。ちょうど、湿布かぶれの症状があったところだったので、それをこじらしたのかと思いました。ただ皮膚の痛みとは違って、その下からあるような実態のない痛み方というか、その痛いところを押さえると痛みが消えてしまうのです。不思議な痛みでした。
・3月10日、この症状について皮膚科に行って湿布かぶれを見てもらいましたが、湿布かぶれについては治っており問題がないとのことで、この時は帯状疱疹はでていなかったため、鈍痛の原因は特定できませんでした。
・3月11日の夕方、仕事中に今度は左の側頭について強い頭痛に襲われて急遽近くの医者に行きました。激痛だったため、医者は脳のCTまで取ってくれましたが、やはり痛みのもとは特定されず片頭痛という一応の原因特定で座薬(ボルタレン)を処方してもらいまして、それで落ち着いたので、その座薬をもらって帰りました。
・3月12日、やはり頭痛がひどかったため、頭痛外来に行きました。座薬が少なかったので同様の座薬(ボルタレン)とボルタレンの錠剤を処方してもらいました。
<発症>治療の始まり
・3月13日、朝シャワーを浴びるために着替えた時に初めて左胸に帯状疱疹が起きていることに気づき、最初の皮膚科に行き帯状疱疹と特定されて薬治療での治療が始まりました。
・抗ウイルス剤のバルトレックス7日分、神経を修復するのに必要なB12の錠剤メチコバール錠・痛みを和らげる薬ノイロトロピン・痛み止め錠剤のカロナールを9日分、それと軟膏(非ステロイド剤)頂きました。この時は、あまりお風呂に長湯しないように言われたため、シャワーのみにするようにしました。どうやら皮膚が治りきらないうちはお風呂は避けるように指導されることがあるようです。
帯状疱疹は感染しないのですが、水疱瘡が子供にうつることもあるとのことだったので、子供に特に患部には触らせないように注意しました。
・頭痛にはカロナールだけでは効かなかったため座薬(ボルタレン)やボルタレン錠剤の方も使っていました。ただ、このカロナールボルタレンは相性が悪いということで、夜中にカロナールの薬が切れて痛いときボルタレンを使いました。
<9日経過>
・3月22日、9日後に皮膚科に通院して、頭痛がひどく耐えられない旨を伝えたところ、ペインクリニックを紹介してくれましたので、それ以降ペインクリニックにも通院しました。
・ペインクリニックでは、リリカとトラマールという痛み止め錠剤を処方されたのと、神経ブロック注射での治療が始まりました。神経ブロック注射が効いたのか、痛みどめが効いたのか分かりませんが、その後、頭痛は綺麗になくなりました。
<3週間弱経過>
・4月1日までに4回ほど神経ブロック注射の治療をして頂きましたが、肌の方は後を残しつつもほぼ治った状態であるのに、ピリピリと痛むのと、帯状疱疹の後(特に胸)が服のこすれとかの摩擦からか鈍痛になり、しまいには激痛になります。裸で過ごせば痛くないのですが、仕事中はそんな訳にもいかず、また、夜も布団などの摩擦で痛くなり、ほとんど寝れない状態になり、2日ほどあまり眠れませんでした。
・ペインクリニックの先生曰く、これは帯状疱疹によって皮膚の神経にダメージがあるため、皮膚の触の神経が正常の情報を伝えないで普通の摩擦の情報が脊髄のニューロンで間違えて痛みに変換されて脳に伝わるかららしいです。この痛みを治すには神経を直すしか方法が無いようで、治療法は神経ブロック注射しかないということでした。(神経ブロック注射は首に局所麻酔注射を打ち、血行をよくして神経を治すものです。)それに加えてカプサイシン軟膏というのを頂きました。これは痛いところに塗ると気がまぎれるという効果があるとのことでしたが、私の場合、ほとんど効果がありませんでした。
帯状疱疹後神経痛の可能性も考えて漢方薬も別途入手しました。(Webサイトで注文)胃腸や肝臓を疲れを改善する作用のあるもの(薬治療で胃腸や肝臓に負担をかけているため)、血行をよくする作用のあるもの、神経を修復する作用のあるものを混ぜたもので、ひとまず30日分を購入して飲むようにしました。
・血行をよくするには温めることが効果的で、夏は治りが早いと聞いたため、お風呂に朝(土日は、昼も)晩と入り長湯するようにしました。
・4月3日以降ペインクリニックでブロック注射を休みの日以外毎日打ってもらいました。(一週間)
・5日(4月8日)ほどして、やっと痛みが緩和してきました。これなら、仕事ができるというレベルにまで改善しました。また患部が全体的にかゆくなってきました。このかゆみは帯状疱疹が治ってきた証拠らしいです。
<4週間経過>
・痛みは緩和しても一進一退のような感じです。全体的に痒みがひどくなり、いつもぼりぼりと手でひっかいているような感じです。
・4月14日、摩擦による痛みとピリピリした痛みがひどく会社で知らず知らず「痛たた!」と声をあげていました。たまたま来ていた下着がよくなかったのか痛みを感じ、ずっと患部である胸を押さえていました。患部を押さえると摩擦の痛みは緩和します。
・4月15日、ペインクリニックで神経ブロック注射を打ちました。トータル14日目です。午後、会社で痛みが緩和されてきたのを実感しました。昨日のような痛みをまた感じるようならペインクリニックに行こうかと思います。
・風呂で洗う際に以前は皮膚に刺激を与えないように手で撫で洗いをしていましたが、昨日からボディブラシを使って患部を洗うようにしました。理由は皮膚炎自体はもう治っているのと、数日来患部全体が痒いからです。ボディブラシで洗ってみて思ったことは、ブラシの刺激が痒みを全体的に緩和するためか、入浴後もピリピリ感も和らいだ感じになりました。
・4月16日、まだピリピリ感が全体に残るものの、摩擦での痛みは胸だけに少し残っているように思います。以前は患部にガーゼを貼っていましたが、皮膚炎がおさまった後は息子のお尻ふきをたたみ摩擦で痛くなる胸の所にテープで貼ってから下着を着るようにしています。そうすると摩擦がいくらか軽減できて痛みが減ります。また、家に帰ると上半身裸で過ごす癖がつきました。就寝時には寝間着の上着も着てみるのですが、着てしばらくは痛くないのですが、だんだん摩擦によって患部(特に胸)が痛くなってきます。これは経験した人しか分からない痛みだと思います。そこで、結局上半身裸で布団も患部に当てないようにして眠ります。寝相が悪い方なので、布団の摩擦でだんだん胸が痛くなり、目が覚めます。こんな感じで熟睡できません。但、以前痛くて眠れない時期の痛みを10とするなら、今は2か1くらいまで痛みが緩和しているように思います。
・4月18日、痛み止めの薬がなくなったので、再度ペインクリニックに行きました。その際ブロック注射もお願いしました。その日は雨でしたがどうやら雨の日は痛みが増すようで、先生に聞いたところ「雨の日は痛みを感じます。だから、梅雨の時期に少し痛みが増して夏になれば治るというような感じでしょう。」ということでした。
・5月7日、2ヶ月弱過ぎました。まだ胸の痛みとピリピリ感が残るものの日常生活に支障ないレベルになりました。これまで2週間くらいソファーで夜寝ていました。そうすると寝返りが打てず、寝返りによる摩擦の痛みが抑えられるからです。しかし、二日ほど前からベットで寝ても痛みを感じなくなりました。また、昨日までは外出時はYシャツだけを着ていましたが、今日は下着も着用しましたがほとんど痛くありません。晴れであることも関係していると思いますが、本当に改善したと思います。痛み止めは未だ飲んでいますし、漢方の薬も続けて飲んでいますが、あと1ヶ月でかなり直るのではないかと思えるような状況です。
<2ヶ月>
・5月15日、気圧が低いせいか朝大変痛みを感じました。1週間後湿度が高いときも痛みを感じました。
・5月17日、藤が丘昭和大学病院に通院、2ヶ月分のB12の錠剤メチコバール錠・痛みを和らげる薬ノイロトロピンを処方してもらいました。その後、ペインクリニックに通院、神経ブロック注射と痛み止めを処方してもらいました。
・5月31日にペインクリニックに通院、神経ブロック注射と痛み止めを処方してもらいました。
<3ヶ月>
・6月2日から、運動不足解消のため、朝30分インターバル速歩を行っています。
・6月6日、ピリピリした痛みはなくなりました。朝の速歩がよい結果をもたらしているかもしれません。速歩のあと軽く汗をかき血流もよくなるためか痛みがかなり緩和したように感じます。現在、まだ違和感は残るものの、ピリピリした痛みはほとんどありません。胸の痛みも時々まだ少しあるなぁと思う程度で、ほとんど感じなくなりました。下着を脱ぐときにまだ違和感があります。帯状疱疹のあとは未だ残っています。少し痒いところもあります。
今日で漢方薬は終わりになります。もう延長して漢方を処方してもらう必要はない状況です。
また、あと1週間分の痛み止め(リリカとトラマール)があります。無くなる前に痛み止めなしで1日生活して痛みを感じるか試してみます。痛くなかったらこれでペインクリニックへの通院をやめたいと思います。ほぼ通常に戻ったのは3ヶ月でしょうか。
・痛み止めを服用しない状態で違和感を感じました。やはり痛み止めを飲まないとダメなようです。
・6月17日、再度、ペインクリニックに行きました。さすがにこれで終わりかなぁと思いながらです。
<4ヶ月>
・4ヶ月もう痛み止めの服用はしておりません。ペインクリニックの通院も終わりにしました。ただ、まだ完全に治っていません。背中は妙に痒くなり、他の患部も痒い状態です。最終段階なのかもしれません。しかし、この病気は完治に長い時間がかかるんだなぁと思いますね。
・梅雨が明けました。お医者さんには梅雨が明けたころに治るという話でしたが、今の状態は確かに治ったと言っても良いのかもしれません。ただ、まだ以前の状態に戻ったわけではありません。ピリピリ痛いということはほとんどありませんが、まだ時々患部だったところが痒く完全ではありません。
<6ヶ月>
・9月4日、もう6ヶ月が経ちますが、まだ背中と胸などが痒く、微妙な痛みがあります。ただ、もう気にならない痛みなので無視しています。しかし、まだ完治しているということはできません。長くかかるものなのですね。この病気は…
<7か月>
・10月1日、もう7ヶ月が経とうとしていますが、まだ、背中と胸の痒みがあり、先月とさほど変わっていません。特に背中が痒くなります。家族のものに背中をかじってもらった時に、痒い部分は皮膚感覚もないことが分かりました。背中はまだ治っていないんだなぁという実感です。

<1年経過後>
・一年経過した後でも、まだ完治という状況ではありません。前の胸はまだ微妙に違和感があります。ただ、感覚ほぼ前と同じくらい戻りました。時々下着によってはぴりっとした感じがします。ただ、ほぼ気になりません。背中はまだ完治という状況ではなく、ずっとかゆい状況が続いています。本当に徐々に治っているという感じです。両方とも痛みというのではありません。マッサージに行くと背中の違和感は顕著です。他のところをマッサージされたのに比べてピリピリした感じがします。これらはいつになったら治るのでしょうか。

今年も確定申告時に無理を(1日徹夜もどき)しました。似たような症状が起き、再発するのではないかと思いました。サイトで調べると2年くらいで100人に1人くらい再発するとのこと。今年は帯状疱疹の予防注射打っておくかなぁ。再発したら死んじゃうから。

2015年5月22日
・今日気づいたんですが、もう背中の違和感がほとんどありません。以前背中がかゆく、またマッサージをしてもらうと痛い状態でしたが、もうほとんど痛くありませんし、かゆみもありません。また胸の方の違和感もほとんどなくなりました(服の摩擦で本当に微妙にかゆみがありますが、もう忘れていられるレベルです)。やっと直ったという感じがします。しかし、時間がかかるものですね。1年3ヶ月弱の時間がかかりました。

帯状疱疹になった際に特に注意する点は次のようです。
①抗ウイルス剤は発症後3日くらいまでに飲むのが理想らしく、発症してから1週間も医者に行かないようなことをするとウィルスの抑制が出来ず(もう抗ウィルス剤が効かない)治りはとても悪くなるようです。特に顔面にできた場合は、失明や顔面神経麻痺というようなことが起きうるので必ず医者に行くべきです。この場合、入院の可能性もあります。
②ブロック注射はペインクリニックにいかないと行ってくれません。ときに内科や皮膚科ではこの治療を積極的に教えてくれないこともあるようです。先生の中に帯状疱疹は自然治癒する病気という考え方をする方がいらっしゃいました。ところがブロック注射は神経を唯一直接的に治す方法であり大切な治療方法です。帯状疱疹発症時にこの治療を行わずに帯状疱疹が治ってしまうと長く帯状疱疹後神経痛となって苦しむことがあるようです。帯状疱疹の痛みが辛い方は、ペインクリニックを見つけて早めに行く方がよいと思います。
③血流をよくする運動もした方がよいと思います。漢方薬や朝風呂よりも朝の運動が効果を感じました。治り始めて痛みが緩和したときに開始するのがよいかもしれません。
(③は個人的感想です。)




そういえば、先生は晩年、中風で苦しまれました。腕などが伸ばせなくなったので、手を伸ばすときなど、いつも「痛い痛い」と仰っておられました。それを思い出しました。神経にダメージがあると、こんなにも痛いものなんですね。先生は辛い思いをされたんだなぁと思った次第です。

最近、テレビで放映されていましたが、脳梗塞などの麻痺のリハビリには6ヶ月の壁があるとのことで、それを超えると神経がつながらず治らないと言われています。ところが今は良い治療があるようで、ある毒素を薄めて筋肉に注射すると筋肉が柔らかくなり、それと同時にリハビリをすることで6ヶ月を超えても神経を治していけるようです。当時はそのような治療法が確立していませんでしたので、残念なことをしたなぁと思ったものです。