化土から来られた方

 瑞剱先生は臨終説法をよくされておられますが、若い方などで臨終に瑞剱先生の説法を聞かれてお慈悲を喜ばれたて亡くなられた方も多いようです。

 この話は私の先生から聞いた記憶がありますが、化土往生された方は、善知識に会うためだけにこの世に生まれるので、目的達成したら、この世の用事が済んだように早死にされるという話でした。

 瑞剱先生は学校の先生をされていたので、若いのに亡くなられる方などと会う機会が多かったのでしょうか。そういう方の臨終説法を多くされたようです。そういうときは、どうも極楽荘厳など、阿弥陀さんのお慈悲の話をされたようです。

 ある時などは、瑞剱先生が行かれて説法をされると、主治医から「極楽のような話はやめて下さい」と言われて「そうですか」と先生は説法に行かれるのを止められたようですが、そのお子さんが瑞剱先生が来ないことで大層悲しまれて、後でその医者から「申し訳なかった。やっぱり話に来て下さい。」とお願いされたようなこともあったようです。

 そのお子さんは、最後には、あそこに阿弥陀さんが見えると言って喜ばれたというような話もありますね。

 瑞剱先生は臨終説法が多かったわけですが、化土往生された方はどういう因縁からか、瑞剱先生にめぐりあって最後に亡くなって行かれたわけですから、過去に大層ご縁があったのだと思います。

 お釈迦様のもとにも多くの優秀なお弟子さんが集まりました。そういうように偉大な善知識のもとには、化土からお浄土に生まれるためだけに生まれた来られたような人が集まるのかもしれません。