Steve Jobsの死去

 彼の言葉が身にしみました。

死について

自分がもうすぐ死ぬということを自覚しておくことは、これまで私が出会ってきた中で、人生で大きな決断を下す手助けになる最も重要な道具だ。なぜなら、ほぼすべてのこと、すべての外部からの期待、あらゆるプライド、恥や失敗に対するいかなる恐れも、死の恐怖を前にすれば消え去り、本当に重要なものだけが残るからだ。いつか死ぬということを覚えておくのは、自分が知る限り、何かを失うと考えてしまう落とし穴を避ける最善の方法だ。あなたはすでに裸だ。自分の心に従わない理由はない。

 彼は道元に傾倒していたようですね。

 本当に、死の巌頭に立って本当に笑えるのか、落処はどこなのか、これを重要なテーマにしないといけないとしみじみと思いました。

 彼の伝記を読みましたが、あまりの独裁というか、カリスマ性というか、あんまりなやり方に少し驚きました。首になった理由も分かるような気がしました。癌は、そういうことと関係ないと現在の人はいうかもしれませんが、癌になった理由がなんとなく分かった気がしました。

 仏教では、生き物を大切にすれば、自分の寿命が延びると教えていますが、彼は反対をしたわけですから、しょうがないとは思います。死への直面が彼を人格的に向上させたといいますので、ある意味よいことだったのかもしれません。