善なるものをもとめて出家した

お釈迦様の出家の動機は何でしょうか?

お釈迦様のお言葉の中に次のようなお言葉があります。
阿含経の中の『大般涅槃経』に出てくるのですが、最後のお弟子となったスパッダに対して仰ったもので次のように話をされています。
「わたしは、29歳のとき、善なるものを求めて出家した。わたしが出家してから、50有余年の月日が経った。論理と法の地で活動してきた。これ以外のところには沙門はいない」

次の本に載っています。

ブッダ最後の旅


このお言葉をよく先生は話をされました。
善ということを瑞剱先生がよく話をされたときに、先生はこのお言葉を見つけて、瑞剱先生に話をされたようです。「こんなお言葉がありました。」と、すると「そうだろう」と瑞剱先生は仰ったといいます。

瑞剱先生は、よく「最高善」ということをお話しされます。
また、哲学や倫理学などもよく勉強されていますが、この善ということをテーマから外されたことはありません。

瑞剱先生は出兵されたこともあるそうですが、出兵時は、「グリーンの倫理学」を持って行き読まれたそうです。

「最高善」は何かというと、それは「自利利他」になってくるわけです。究極の善は菩提であるということです。

そうして、お釈迦様の言葉を振り返って読んでみますと、善なるものを求めたという言葉の意味も解ってまいります。